2019年度障害平等研修ファシリテーター養成講座ご案内(第1報)

はじめに

日本国内で7回目の開催となる障害平等研修(DET)ファシリテーターの養成講座です。日本の障害平等研修の推進を担っていただくファシリテーターを養成します。一緒にインクルーシブな社会を作っていきましょう。
研修の詳細(申し込み方法や用紙等)は第2報(3月上旬)でお伝えします。

障害平等研修とは

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障害平等研修(Disability Equality Training: DET)とは、障害者自身がファシリテーター(対話の進行役)となって進める障害学習です。企業や自治体などの組織を対象に、発見型学習という対話に基づく方法を用い、障害者を排除しないインクルーシブな組織づくりを参加者と一緒に考えていく研修です。

ファシリテーターは、障害をめぐる対話の進行役を務めます。障害とは障害者の社会参加を阻む障壁であるという「障害の社会モデル」の考え方を基礎に、発見型学習という方法論を用いて対話を進めていきます。
障害平等研修の詳細については下記などを参照ください。

  • 久野研二編著(2018)「社会の障害を見つけよう:一人ひとりが主役の障害平等研修」、現代書館
  • 内閣官房(2017)「ユニバーサルデザインの社会づくりにむけた試行プロジェクト」報告書(該当頁:21-84頁)。障害平等研修の研修効果に関する実証研究の調査結果が掲載されています。
    http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tokyo2020_suishin_honbu/udsuisin/pdf/201703_hokoku.pdf

1.研修名

2019年度 障害平等研修ファシリテーター養成講座

2.日程

オンデマンド型(動画とインターネットの掲示板などを活用した在宅学習)とスクーリング(教室での対面学習)の双方を活用したハイブリッド型の研修方法により計80時間の研修を行います。オンデマンド型学習の概要は以下のURLで視聴画面のサンプルが視聴できます。
https://youtu.be/C3BdTOe93Yo

養成講座全体の日程は2019年5月18日から2019年11月24日(仮日程)です。この間にオンデマンド型学習(35時間)とスクーリング(35時間)、実習2回(5時間×2回)を行います。スクーリングは計6日間(仮日程:1回目:6月29、30日、2回目:8月3、4日、3回目:11月23、24日)を予定しています。全日程とも10時~18時を予定しています。

3.研修会場

六郷集会室(六郷地域力推進センター5階)<予定>
所在地:東京都大田区仲六郷2-44-11  最寄り駅:京急本線 雑色駅 徒歩3分

4.応募条件

  • 障害者の方で、障害平等研修を通してインクルーシブな社会の形成に貢献したい方。
  • 障害平等研修を受講したことのある方。(応募に関心があるもののまだ障害平等研修を受講したことがない方は、見学可能なDETのご案内、またはビデオ視聴のURLをお伝えしますので事務局までご連絡ください。必ずDETの受講、見学あるいはビデオ視聴の上ご応募ください。応募用紙には「障害平等研修の受講経験の有無(ビデオ視聴を含む)」の質問項目があります)
  • 本養成講座は障害平等研修を御自身の所属する組織や個人の活動として実施する方を優先します。(障害平等研修フォーラムから研修を業務として委託する数は限られているため、自ら進んで障害平等研修を実施する機会を設け実施していく方を優先します)。
  • 「2.日程」で示した学習時間の確保や2回のDETの実習をご自身で設定できること。実習の設定には同僚や友人など4名程度の参加者の招集、開催場所の確保、パソコンやその他必要な機器などの確保、必要であれば情報保障などの対応などが含まれます。

5.研修講師

  • 久野研二:NPO法人 障害平等研修フォーラム 代表理事、日本福祉大学大学院 客員教授、国際協力機構 国際協力専門員
  • 長瀬修:NPO法人 障害平等研修フォーラム理事、立命館大学生存学研究センター 特別招聘研究教授

6.定員

20名程度

7.講座費用

6万円

8.申込用紙の配布、締切および合否のご連絡(予定)

  • 申込書の配布:2019年3月上旬を予定
    HPよりダウンロードしてご利用いただきます。
  • 申し込み締め切り:2019年3月25日
  • 合否の連絡:2019年4月上旬

9.申し込み方法

申込期間中にHPにて配布する申込用紙をNPO法人 障害平等研修フォーラムにEmail(電子メール)にてご提出ください。その他の方法での応募を希望される方はお早めにNPO法人 障害平等研修フォーラムへご相談下さい。
電話:070-5363-6443  メール:yousei@detforum.com
(担当:松田幹子)

10.合理的配慮

情報保障など合理的配慮が必要なかたは、申込用紙にご記入ください。ご相談のうえ可能な範囲で対応させていただきます。

11.修了証

  • 本研修を規定に基づいて修了した方には本養成講座の修了証を授与いたします。
  • 原則全日程参加し既定の実習の実施や提出物の期限内の提出などの条件を満たしていることが修了証授与の条件となります。条件を満たさない状況になった場合、その時点で研修終了となります。

12.参加に際して

学習全体に関して

PCへのアクセスが可能で、基本的なPC操作(ネットの閲覧やワード作成、資料を添付してのメール送信など)ができ、インターネット情報共有サイトへの書き込みを通したやり取りができることが求められます。以下、3つの学習方法それぞれについて簡単に説明します。

  • オンデマンド学習:ビデオを視聴し必要な資料やテキストを読んだ上で、毎単元10-20程度の記述式の質問に回答する形式で行います。2~3週間おきに課題提出が計7回程あります。また上記時間数に含まれない自習も必要となります。オンデマンド学習のスケジュールは「15. 研修プログラム」を参照してください。なお、オンデマンド教材の一部を以下のURLにて公開していますので参考にしてください。(https://youtu.be/C3BdTOe93Yo
  • スクーリング:プレゼンテーションやファシリテーションの練習や障害平等研修の実際の演習を皆さん自身が実際に行うことが中心となります。スクーリングの半分以上が障害平等研修の各演習のファシリテーションの練習となります。おおよそ10-18時が時間となります。スクーリングのプログラムは「15. 研修プログラム」を参照してください。スクーリング初日および最終日に懇親会があります(20時終了予定:場所はスクーリングの会場を予定)。
  • 実習:皆さん自身が障害平等研修を行い報告書や分析レポートの作成などを行います。各自が職場の同僚や友人等1回4名程度の参加者を募り3時間の障害平等研修を行う実習を2回実施していただきます。この実習の設定は参加者ご自身が行い、かかる費用は参加者の自己負担となります。この実習に対してフィード・バックをおこないます。
13.養成研修内での撮影に関し

養成研修内の受講風景は記録のためビデオ撮影をし、法人内で共有することがあります。また受講風景を写真撮影し、広報活動に利用します。

14.問い合わせ先

NPO法人 障害平等研修フォーラム (担当:松田幹子)
住所:〒143-0016 東京都大田区大森北2-6-1 サンプラザ竹虎307号室
電話:070-5363-6443 メール:yousei@detforum.com

養成講座受講風景1

15.第7回 障害平等研修ファシリテーター養成講座 プログラム

(2019年5月18日-11月24日)

単元学習課題(学習ポイント)提出スケジュール(オンデマンド学習、一部スクーリング)
単元 単元名 / (提出期日:1回目:2回目)
1 導入  / (視聴は6月29日までに終了すること。課題の提出はありません)
2 障害平等研修とは / (6月3日:6月17日)
3 障害平等研修(体験) / (6月17日:7月1日)
7*1 障害平等研修:実施概要 / (7月1日:7月15日)
4 障害の社会モデル / (7月22日:8月5日)
5 障害平等研修の技術 / (8月5日:8月19日)
6 障害平等研修における(解決の)行動 / (8月19日:9月2日)
8*2 障害者権利条約と障害者差別解消法 / (9月9日:9月23日)
まとめ まとめ / (視聴は11月23日までに終了すること。課題の提出はありません)

・単元1「導入」、単元「まとめ」の学習ポイントはありません。
・提出日の24時が提出期限です。提出がなされない場合未修了となり研修継続不可となります。
・提出は2回あります。2回目は、1回目の提出に対してチューターからなされたフィード・バックを受け修正したものの再提出の期限です。
*1:単元7の「障害平等研修:実施概要」は提出の順番が先になります。注意してください。6月29日のスクーリングまでに必ずオンデマンド教材を視聴し、ワークブックの単元7を。
*2:単元8の「障害者権利条約と障害者差別解消法」の内容はスクーリングで実施します。

単元 No 時間 単元名
1日目 (6月29日:土)
  10.00-11.00 研修導入
9 11.15-12.15 障害平等研修 (体験:1)
  12.15-13.15 昼食
9 13.15-14.15 障害平等研修 (体験:2)
9 14.30-15.30 障害平等研修 (体験:3)
10 15.45-16.45 障害平等研修 (練習:1)
  17.00-18.00 質疑と1日の復習
  18.30-20.30 懇親会



・単元10の「練習」は皆さんが実際にグループで障害平等研修の各演習のファシリテーションを練習します。ですので、1回目のスクーリング前にご自身でそれぞれの演習のファシリテーションの方法など事前に確認や練習をしておくことをお勧めします。オンデマンド教材の単元7がその準備に相当しますので必ず1回目のスクーリングまでに単元7のオンデマンド教材の視聴とワークブックの該当部分を読んできてください。

養成講座受講風景2

2日目 (6月30日:日)
11 10.00-11.00 オンデマンド学習復習 (1:単元2,3)
10 11.15-12.15 障害平等研修 (練習:2)
  12.15-13.15 昼食
10 13.15-14.15 障害平等研修 (練習:3)
10 14.30-15.30 障害平等研修 (練習:4)
10 15.45-16.45 障害平等研修 (練習:5)
  17.00-18.00 質疑と1日の復習


3日目 (8月3日:土)
11 10.00-11.00 オンデマンド学習復習 (2:単元4)
10 11.15-12.15 障害平等研修 (練習:6)
  12.15-13.15 昼食
10 13.15-14.15 障害平等研修 (練習:7)
10 14.30-15.30 障害平等研修 (練習:8)
10 15.45-16.45 障害平等研修 (練習:9)
  17.00-18.00 質疑と1日の復習


4日目 (8月4日:日)
11 10.00-11.00 オンデマンド学習復習 (3:単元5) (10.30まで)
8 11.15-12.15 (10.30から) 障害者権利条約と障害者差別解消法
  12.15-13.15 昼食
12 13.15-14.15 障害平等研修 実習説明
12 14.30-15.30 障害平等研修 実習説明
15.45-16.45 (全体復習)
  17.00-18.00 質疑と1日の復習


5日目 (11月23日:土)
11 10.00-11.00 オンデマンド学習復習 (4:単元6,8)
13 11.15-12.15 障害平等研修 (実習分析/練習:1)
  12.15-13.15 昼食
13 13.15-14.15 障害平等研修 (実習分析/練習:1)
13 14.30-15.30 障害平等研修 (実習分析/練習:1)
13 15.45-16.45 障害平等研修 (実習分析/練習:1)
  17.00-18.00 質疑と1日の復習


6日目 (11月24日:日)
14 10.00-11.00 障害平等研修の実施について・質疑 (1)
14 11.15-12.15 障害平等研修の実施について・質疑 (2)
  12.15-13.15 昼食
14 13.15-14.15 障害平等研修の実施について・質疑 (3)
15 14.30-15.30 地域社会に根ざした実践例
15.45-16.45 研修全体の振り返り
  17.00-17.30 修了式
  18.00-20.00 懇親会


DET実習
実習 DETの実施(8月10日-11月4日の間に2回。1回目と2回目の間は3週間以上あける。1回目は9月30日までに実施。2回目は11月4日までに実施。)
提出 計画書、実習報告書および分析レポートの提出 (計画書は実施の1週間前迄。報告書とレポートは実施後1週間以内。


養成講座受講風景3

参考資料など

・キャス・ギャレスピー=セルズ、ジェーン・キャンベル[久野研二訳](2005)障害者自身が指導する権利・平等と差別を学ぶ研修ガイド、明石書店
・久野研二、千葉寿夫(2016)障害平等研修:共生社会に向けた「障害の社会モデル」の視点と行動、OTジャーナル( V50, No.6, 578-582頁)
・久野研二(2014) 障害平等研修体験セミナーと日本での展開、ノーマライゼーション(2014年5月号, 54-56頁)
・久野研二(2017)障害平等研修(DET)、異文化間教育 Vol. 45, pp. 9-18
・加賀美常美代(2017)多文化共生社会における合理的配慮:障害平等研修ワークショップの概要と報告、異文化間教育 Vol. 45, pp. 9-18
・「障害平等研修」って何?、週刊金曜日(2014年5月16日号、No.991,50-51頁)
・読み解き経済:障害者への「配慮」:先ず本人に聞いてみよう、朝日新聞、2016年4月22日
・「障害平等」心の壁学ぶ、東京新聞、2016年2月19日
・東京新聞社説:障害のある友をもとう、東京新聞、2016年4月6日