*本メールは、NPO法人障害平等研修フォーラムのイベントに参加頂いた方、
関係者の方へお送りしております。

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■ DET通信【Let's Action】 装い新たに Vol.1─────────(2016年6月28日)
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障害平等研修フォーラムの会員の皆さま、また応援してくださっている皆さま
こんにちは(^O^)/
6月も終わりに近づき、全国的に初夏を感じる陽気になってきましたね。緑も色濃くなり
グングン植物たちが成長するこの時期、障害平等研修フォーラムも新理事を迎え、
新体制が整い、更なるパワーアップを図って参ります。
今後とも 皆様の熱い応援を よろしくお願いいたします(^O^)/

◎今月のトピック◎
[1] 新着情報:新理事決定/ファシリテーター養成講座が始まります!
[2] DET紹介:東京都大田区立蒲田小学校 2016年2月開催
[3] ファシリテータ-紹介:楠目昌弘さん

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【1】新着情報:新理事決定/ファシリテーター養成講座が始まります!
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〇5月28日、障害平等研修フォーラムの通常総会が開催され、新理事が2名が決定しました。
土岐達志さん (社福)日本身体障害者団体連合会 副会長
(一般社)長崎県身体障害者福祉協会連合会 会長
楠目昌弘さん 大田区障害者スポーツ倶楽部 代表
ファシリテーター養成講座第二期生でもあるお二人には、今後、フォーラムを内側から支えていく
役目も担っていただくことになります。
新体制のDETフォーラムを、皆様どうぞよろしくお願い致します。

〇第4期ファシリテーター養成講座受講生募集が始まりました。
<養成講座受講案内 抜粋>
日 時 : 9月17日・18日・11月19日・20日、9時30分~17時00分
会 場 : 東京都大田区内の公共施設を予定
参加費 : 20,000円
募集人数:16名
対象者:障害当事者の方で障害平等研修ファシリテーターとなり、研修を実施したい方
募集締切:7月14日メール必着
申込先:info@detforum.com
詳細はこちらのHPをご覧ください:https://detforum.org/info/201606

ご不明な点がございましたら、事務局までお気軽にお問い合わせください。
【お問い合わせ先】 事務局 土橋・長嶋 info@detforum.com 070-5363-6443

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【2】DET紹介:大田区立蒲田小学校様 2016年2月開催
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【人権尊重教育推進校「大田区立蒲田小学校」にてDETを実施しました】

今年の2月に、日本初となる小学校でのDETを蒲田小学校にて実施しました。7月には 2回目を実施する予定です。
この大田区立蒲田小学校は東京都教育委員会指定の人権尊重教育推進校であり、小学校3、4年生の授業の中では車椅子に乗る、目隠しをして白杖をつくといった障害の疑似体験をします。
小学校5年生になると、障害者への差別・偏見、またその問題解決について学習しますが、その授業の一環としてDETを取り入れています。

2月の授業では、86人の小学校5年生にDET研修を実施しました。
「障害ってなんだろう?」の問いに、最初は「大変なこと」「体が悪いこと」「歩けなかったり見えなかったりすること」「かわいそうなこと」と答えていた子どもたちですが、研修終了後の答えは「周りの人が助ければたいへんじゃない」「みんなが障害者のことをもっと考える」「障害者が悪くなくて 周りが悪い」というものでした。
さて、
障害ってなんでしょう?
この子どもたちの答えは みなさんの心にどのように響くでしょう?

7月のDETは本年度の5年生71人に実施します。
子どもと先生とファシリテーターが楽しみながら 全員で意見交換できる授業となることと思います。
今回はどんな答えが返ってくるのか⁇とても楽しみです‼︎

ファシリテーター 石川明代・宮原映夫
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【3】ファシリテーター ★インタビュー 楠目昌弘さん
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★DETファシリテーター楠目昌弘さんへインタビュー★

【車椅子ユーザーになって8年】

ーー今回は 楠目さんの病気について、そして 車椅子ユーザーとなってからの人生について
お聞きしたいと思います。
『8年前に脊椎動静脈瘻(せきついどうじょうみゃくろう)という病気に罹りました。
病気の最初の兆候としては腰痛があり、『最近 歩きにくいなぁ』と感じてはいたのですが、その頃は体重が95Kgもあり、太っているせいでの腰痛なのだろうと 通院もせず放っておいたのです。ところがある日 朝 目覚めたら全く起き上がれなくなりました。』

ーーあら!急に起き上がれなく……救急車を呼んだのですか?
『救急車を呼ぶ電話をかけに行くことすらできない状態でした。その頃は、IT関連の事業を自営で始めようと、出身地である北海道から東京に来たところで、シェアハウスに住んでいたのです。それで 急に起き上がれなくなった時に、シェアハウスの仲間を大声で呼び、病院に連れて行ってもらいました。』

ーーそれは良かったですね、1人で暮らしていたらどうなっていたことか…
『本当に それはとてもラッキーでしたね。そして脊椎動静脈瘻と診断され 手術を受けて救われましたが、現在のように車椅子ユーザーとなりました。』

ーーある日突然 何の予想もせずに車椅子ユーザーとなったんですね。障害を 自分自身で受容することはすんなりとできましたか?
『車椅子ユーザーとなったのは もうどうしようもないことですし、諦めは直ぐにつきました。病院やリハビリ施設の中で たくさんの同じような境遇の人たちと話すことで 気持ちの整理をつけていけたと思っています。』

ーーそれからの人生はどうなりましたか?
『まず 仕事はIT関連のものを続けましたが、以前と同様には働けなくなりました。リハビリを続けながらの生活となり、そこで 身体を動かすことの大切さを知りました。動かさないと ドンドン身体が固まってきてしまうことを実感したので、障害者でも健常者と一緒にスポーツを楽しめる【大田障害者スポーツ倶楽部】を立ち上げ、バドミントン・卓球・体操・ボッチャなどを月に3~4回くらい開催しています。』

ーー「障害者としてできること」をやって行くようちなったんですね。
『他には 大学で自分の体験の話をしたり、自分の身体を使ってもらって授業をしたり…。他には 障害者として様々な市民活動に参加し、そこで知り合った人たちに「DETファシリテーターにならないか?」と誘われたのです。

ーーDETを知って どうでしたか?
『僕にはまだ いわゆる健常者だった時の意識が強く残っています。と 同時に 現在の車椅子ユーザーとしての暮らしにくさや 周りから差別・同情の目を向けられることも強く意識しています。僕は この自分の中の2つの意識を使いながら 自分なりのDETをやってみたいと思い、ファシリテーターとなりました。』

ーー結果、現在は ファシリテーターとして多くの研修を実施し、フォーラムの理事にも就任されましたね。
『理事という立場は重責ですが、今の社会を変えると口にするだけでなく 誰かが行動していかなければならないのはわかっています。僕が 理事として 少しでも障害平等研修を広めることができれば、この社会が変わるキッカケを作ることができると思い、お引き受けしました。』

ーーなんだか 楠目さんは理事になってから痩せてしまった、激務なのでは?大丈夫かしら? と、心配する声が多いですが?
『理事 という立場だから、ではなく、現在 DETへの研修のオファーをたくさんいただいており、その対応に追われる日々です。本当に激務で痩せました(笑)‼︎ ただ 比例してやりがいは感じていますので、身体は痩せても 気持ちは大きく成長させていただいている実感はありますね』

ーー今後 ますますお忙しくなるかと思われますが、頑張ってくださいね!最後に読者登録の皆さんにメッセージを!
『【障害】というものは みなさんの身近にある問題だということを 多くの人に伝えたい。僕も まさか自分が障害者になるとは思っていなかったけれど、みなさんも、みなさんのご家族も いつか障害を負うことになるかもしれない。そうなった時に この社会が 障害者にとって暮らしやすいものとなっているように、このDETの推進を 多くの皆さんから応援いただきたいと思います。』

ーー楠目さんは ご自身がファシリテーターとして活躍するだけではなく、他のファシリテーターの勉強や練習の場にいつも来てくれて、みんなが悩みや相談を話すことができる ファシリテーターのマネジャー的な存在でもあります。
お話ししていても楽しいし、彼と同期のファシリテーターであることで、私は得るものがとても多いと感じています。

次回の【Let's Action】インタビューもどうぞお楽しみに(^O^)/
(インタビュアー DETファシリテーター石川明代)

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