*本メールは、NPO法人障害平等研修フォーラムのイベントに参加頂いた方、
関係者の方へお送りしております。
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■ DET通信【Let's Take Action】 Vol.5────(2016年11月2日)
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障害平等研修フォーラム会員の皆さま、また応援してくださっている皆さま、こんにちは(^O^)/
気が付けば11月。ファシリテーター養成講座もいよいよ後半に突入しました。
受講生は実習(身近な方数名にDETを実施する)を通し、「整理し、言語化して人に伝えること」「参加者自らの気づきを促すこと」の難しさを感じたようですが、同時に実施後の達成感も得られたことと思います。11月後半の教室型講義での再会が楽しみです。
それでは今回のメルマガをどうぞ(^^)/
◎今月のトピック◎
[1] 新着情報:ファシリテー
ター養成講座(11月)ボランティア募集
[2] DET紹介:上小地域障害者自立生活支援センター・ウィング様
[3] ファシリテーター紹介:新井寛さん
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【1】新着情報:ボランティアスタッフ募集:ファシリテーター養成講座(11月)
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〇ファシリテーター養成講座でのボランティアを募集しています。
【11月養成講座日程】
11月19日(土):研修時間9:30‐17:00
11月20日(日):研修時間9:30‐17:00
※集合時間8:50 解散17:30 を予定しています。
※大田区障害者総合サポートセンター(さぽーとぴあ)5階 http://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/fukushi/shougai/support-pia.html
内容:受講生の移動のエスコートや記述補助など当日のサポート全般(ヘルパー資格などは問いません。)
人数:各回2名 (午前だけ、午後だけなど、終日のご参加でなくても構いません)
☆☆ご応募について☆☆
2日間のうち、ボランティア可能な日にち、時間帯、お名前、連絡先お電話番号をお知らせください。
(info@detforum.com 長嶋まで)
取り急ぎ、11月10日までのご応募とさせていただきますが、その後のキャンセルや追加のお申し出は随時受けます。お問い合わせ歓迎です!
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【2】DET紹介:上小地域障害者自立生活支援センター・ウィング様 10月実施
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【上小地域障害者自立生活支援センター・ウィング様DET 2016年10月15日】
10月15日、長野県上田市の上小地域障害者自立生活支援センター・ウィングにてDETを実施しました。
当日のファシリテーターの新井は、長野に住んでいた際、ウィング所属のピアカウンセラー広沢里枝子さん(視覚障害)のピアサポートグループに参加していました。そのピア・サポート通信でDETを知り、ファシリテーター養成講座を受講した経緯があります。そのご縁もあり今回のDET開催となりました。
日本で展開される前からDETをご存知で、楽しみにしていただいた広沢さん、そしてピアサポートグループの皆さんに向けての恩返しの意味も込めて、今年3月より移り住んだ東京で積極的にDET練習会・勉強会に参加し、新たな仲間と経験を積み、備えました。
満員御礼となり迎えた当日。懐かしい顔とはじめましての顔が半々、様々な障害のある方々も無い方々も、また福祉関係の方々にも多数参加いただきました。とても緊張しましたが、「考え方の方法を変えることで、違いが改めてわかった。」「びっくりした。新鮮でした。」「今後も機会があれば参加したい」と言っていただき、皆さんに「障害を見抜く目」を意識してもらうことができたなら幸いです。
初タッグとなったDET養成講座1期生同期の山田ファシリテーターのサポートもあり研修は無事終了。忘れられないDETとなりました。長野県内外からご参加いただいた皆さん、ウィングのスタッフの皆さん、すべての皆さんに、ここ上田市にて長野県初のDETを開催できたことを心より感謝申し上げます。生まれ育った長野が、誰もが過ごしやすい街となるよう、新井はこれからも切磋琢磨して参ります。
ファシリテーター 新井寛 山田悠平
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【3】ファシリテーター ★インタビュー 新井寛さん
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★DETファシリテーター新井寛さんへインタビュー★
【サッカー、ダイビング、ドライブ、そしてDET】
--新井さんの障害を教えてください
新井:ラーセン症候群による四肢体幹の機能障害、先天性障害、各関節の奇形など。今までで私が同じ障害の方に会ったのは1人だけです。生まれつき耳の内耳道が狭く、一日中耳鳴りがあって聞こえに差し障りがあります。
--1人だけ、ですか!新井さんはとてもアクティブに活動なさっていますが、現在の活動内容を教えてください。
新井:いろいろあるので箇条書きに(笑)
①日本福祉大学福祉経営学部に4年次編入して3年目。精神保健福祉士の国家試験受験資格とファイナンシャル・プランナー(FP)2級の受験資格を取得中
②電動車いすサッカー(競技者&支援者として)
③障害平等研修のファシリテーター
④社会福祉士を活かしての講師・補助講師
NPO法人風雷社中ではガイドヘルパー養成研修の補助講師をさせていただいています。
--やはり想像以上のご活躍です。そのバイタリティは幼いころから養われたのでしょうか?
新井:小さい時:世間の偏見の目線はあっても、両親は何ら変わりなく外に連れ出してくれていました。しつけに関しても父親が厳しい人でしたので、兄弟と変わらず、げんこつがきたり、押し入れに入れられたり、外に出されたりしましたね。外に出されたときは、自力では家に戻れないので兄弟が中に入れてくれました。
小学校・中学校・高校の1年までは、自宅から20キロくらい離れた養護学校に行っていました。そのこともあり、家の近所には友達がいませんでした。両親の都合などで、養護学校に隣接した医療センターに何度か施設入所するなど、施設暮らしの時期もありました。
高校は私立の学校を受験しました。試験自体は入学可能レベルだったのですが、学校生活や授業を受ける際に、家族か親族の介助が無ければ受け入れられないということでした。両親は共働きで、自分のために辞めさせたくなかったのでその私立高校を断念。その後、通信制のある県立高校へ進学しました。
学生時代:浪人時期を経て、日本福祉大学に進学。県外の大学に行きたいという思い、恩師である近藤直子先生の魅力にひかれたのもあってこの大学にしました。愛知県の知多半島での生活でした。初めての一人暮らし。単なるドキドキワクワクだけじゃなく、人の手を借りなければ生きていかれないこの身をどうして行こうか…という不安や焦り、恐怖みたいなものがありました。それでも、友人が増え、その友人が生活を支えてくれました。今のように公的な介助制度はまだ受けられなかった頃だったので、私の下宿生活は彼らなくしては成り立ちませんでした。私の家に「介助をしに来る」というよりも、「遊びに」「ご飯食べに」「ゲームしに」「飲みに」来るという延長線上に私の介助がありました。同居?というくらい我が家に入り浸っていた男友達を核にして、その男友達以外の時間は他の友人が居てくれました。今でも本当に感謝しています。お互いにお互いを支えていたし、男女問わず彼ら彼女らが居てくれて、そして一緒に学生生活を謳歌していました。
1年次は長野パラリンピックが開催される年度でした。出身の地元で何かしたいという熱い想いがでてきてしまい、長野市の市民団体と連携して県民の立場からボランティア活動をさせていただきました。
信濃毎日新聞の記事(http://www.shinmai.co.jp/feature/olympic/para/19980313/0008.htm)
2年次、3年次は講義・ゼミ・社会福祉士演習や実習、サークルの代表職と忙しい毎日。
4年次は、ほとんどの単位が取得できていたので、友達から誘われてスキューバダイビングのCカード(認定証)取得に挑戦。お金がかかるので数年に一度しかできませんが、唯一「無になれる世界」「何も考えない」感覚に身を置ける心地いいアクティビティーになっています。
様子はこちらに寄稿しました。http://www.padi.co.jp/visitors/press/pr_039.htm
卒業後:就職活動した時に、自宅から職場までの自力通勤、職場でのトイレ介助の問題でいったん就職を諦めました。長野に戻って、失敗に終わるけれど留学への挑戦、一般企業での事務職、社会福祉法人での福祉の職場を経て今に至っています。
車がないと不便な環境ゆえ、自力通勤のため、また諦めかけていた車を運転することへの夢を叶えるために、3年半前に自動車運転免許取得に挑みました。長野県立総合リハビリテーションセンターでの自動車運転訓練を受け、2013年普通自動車免許を取得。ジョイスティックカーによる免許取得は長野県では初、第1号。ニッシン自動車工業(株)製の日本国内生産されたジョイスティック装置による免許取得は第1号で初めて。このことで移動をするという感覚が格段に広がりましたね。この装置自体はまだまだ高価なものですが、国産が登場したことで、一昔前とは違い、なんとか手の届く範囲にはなりました。私の場合は20年間夢見てきて準備し、実現しました。しかし自分より若い方たちのためには、社会参加や働くという条件によって、公的に費用を支えてもらえればという思いがあります。
都内での移動はもっぱら電車です(笑)ガソリン代、駐車場料金を考えると…ね。ちなみに、昨年、長野県第2号が誕生しています。
--充分にお忙しく、いろいろな資格もお持ちの新井さんが、なぜファシリテーターになったのでしょう⁇
新井:障害平等研修を知ったのは、特定非営利活動法人 上小地域障害者自立生活支援センター ウィングさんでピアカウンセラーをされている広沢里枝子さんからでした。その広沢さんが発信しているサポート通信に、日本で初めて開催された障害平等研修紹介セミナーの記事がありました。長野から参加し、初めて受ける形式の研修で、単純に面白いと思いました。そして「人」ですね。この人たちの中に入っていきたい!という、面白さを感じました。関わりたいと。
その関わりの中で、障害とはなに?という考え方(ツール)を持って、少しずつでもいいから一緒に、より暮らしやすい社会に整えていきたいと思ったからです。
-- 養成講座修了時は長野県にお住まいだった新井さんですが、今年の3月に東京に転居されましたね⁇
新井:「DETファシリテーターをするべく東京にきました!」といえばカッコいいですが、それも理由の一つであり、複合的でしたね。
前出にある学生の頃のように、大変だけれど何かワクワクしたマイウェイを歩みたくて。進行性の障害ではないですが、明らかに身体的な落ち込みをかなり感じていたので、もう一度同じように一歩を踏み出すなら、今だ!と思ったのです。加えて、ジョイスティックカー長野県第2号誕生の後押しもできたので、私が転居しても1台は長野県に存在しているから動いても良いかなと。
そして、何回か訪れていた国立市。信頼して相談できる人もいたし、この街に住んでみたいって思ったし、もう一度自立生活するならココで、と思ったのもありましたね。
ほとんど国立市居住ですが、長野が嫌いになって転居したわけでもなく、両親もいますので、感覚としては二地域居住ってところでしょうか。そういう感覚にさせてくれたのも自動車運転免許取得による移動範囲の広がりから来ています。
--なるほど。新井さんの今後の目標を教えてください
新井:いつかは……レバーランドと佐々木商店(注:大田区にある店)に1期生の山田さんと一緒に訪れることです。
住宅改修にウン十万以上かかって、原状復帰にウン十万以上…かかるので蒲田には引っ越せませんが、いつかは!!(くだらない目標でスミマセン)。まだ単身転居して来て1年も経たないので、もう少し生活を整えることを目下の目標としています。
--最後に、今後のDETに対するご希望を教えてください。
第1期のファシリテーター養成研修を受けさせて頂いてから…約3年。あっという間です。
みなさんの力を借りて練習を重ねて、先日長野県初の障害平等研修を行わせていただきました。ファシリテーターとしてまだまだですので、具体的にどんなDETをしたいのかはありませんが、いろいろな対象の参加者の方と出会い、研鑽を積んでいきたいと思っています。
いつもおしゃれでさわやかな印象のある新井さんですが、お話を伺いながら、そのアグレッシブな活動にただ驚くばかり。新井さんの次のチャレンジが楽しみです(^^)/
(インタビュアー 石川明代・長嶋葉子)
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