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■ DET通信【Let’s Take Action】 Vol.9───(2017年9月8日)
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障害平等研修フォーラム会員の皆さま、また応援してくださっている皆さま、こんにちは!だいぶ間が空いてしまいましたが、今年度のファシリテーター養成講座には多くのご応募をいただき誠にありがとうございました。
講座の教室型講義がいよいよ今週末に開講します。北関東から九州まで18名が一堂に会する機会を楽しみたいと思います。
今月のメルマガもどうぞ最後までお楽しみください!

◎今月のトピック◎
[1] 新着情報: ファシリテーター養成講座開講/10月行政等向け紹介セミナー
[2] DET紹介:トコチェア(所沢多目的トイレマップ製作実行委員会)DET
[3] ファシリテーター紹介:細野直久さん

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【1】新着情報:2017年度ファシリテーター養成講座開講
/10月行政等向け紹介セミナー(東京・横浜)
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〇2017年度ファシリテーター養成講座開講
第5期となるファシリテーター養成講座のお申し込みには、定員を大きく上回る方々にお申し込みをいただきました。ご関心をお寄せいただきましたこと、心より感謝申し上げます。
今期は暑い時期から寒い時期にかけて、5か月の長丁場となります。オンデマンド教材の視聴や障害者権利条約の条文を改めて確認する宿題など課題は盛りだくさんですが、体調に気を付けて18名の受講生と共に講座を進めてまいります。10月中旬以降、受講生から実習のお願いをさせていただくこともあると思いますが、タイミングがあえばぜひ、ご協力のほど、よろしくお願い致します。

〇10月開催 行政等向け「障害平等研修紹介セミナー」(東京・横浜)
障害者差別解消法に対応した職員研修の実施を検討されている行政等職員研修担当の皆様を対象に、DETの前半部分を実際に体験して頂き、DETが職員にもたらす効果やこれまでの実施実績についてご案内いたします。
東京:10月20日(金) 横浜:10月24日(火) 参加費無料
詳細やお申込については以下のホームページからご覧ください。
行政向け紹介セミナー

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【2】DET紹介:トコチェア(所沢多目的トイレマップ製作実行委員会)
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2017年6月11日、 所沢多目的トイレマップ製作委員会(トコチェア)主催でDETを実施しました。
トコチェアの皆さんが打合せを重ねてくださったこともあり、36名の参加者とともに、温かい雰囲気でDETを実施することができました。
当日はグループ討議を通して議員や介護従事者の方々にも多くご発言いただき、より多面的で現実的な行動リストを作成することができました。またリハビリに携わる方々から高い評価を頂いたことも今後に向けて大きな励みになりました。
このDETでは、主催者であるトコチェアさんの設定で、DET初!グラフィックレコーディングを取り入れた研修となりました。進行にあわせて視覚的な情報を加えることは、様々な方研修をより分かりやすく理解頂くうえで、非常に有効な手法だと感じました。
トコチェアさんからは、今年度のファシリテーター養成講座にも1名の方が参加されます。今後の埼玉での活動をどうぞご期待ください。
【実施概略】
日時:2017年6月11日(土)13:00〜16:00
主催機関: 所沢多目的トイレマップ製作委員会(トコチェア)
実施会場: こどもと福祉の未来館
参加者:36名
ファシリテーター:細野直久、飯島邦敏

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【3】ファシリテーター紹介:細野直久さん
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【相模原の事件がキッカケで、本気で自ら社会を変化させたい、と思いました】
車椅子で沖縄から北海道まで飛びまわりアクティブに仕事と遊びを楽しんでいる細野直久さんにインタビュー

–先ずは細野さんの機能障害について教えてください。
細野:16歳の時に バイクの事故で脊髄損傷を負い、車椅子ユーザーとなりました。

–若くして車椅子ユーザーとなったわけですが、その時のお気持ちはどうだったでしょう。
細野:骨折なんて(背骨)数ヶ月で治ると思っていました…ところが怪我から一カ月くらいたった時に『一生歩けないんだよ。車いすの生活になるんだよ』と母に告げられました。その言葉は衝撃的でしたね。1日だけ泣きました。あとは結構 ケロッとしていました!!それでもリハビリの厳しさに爆発したり、退院後も車いすに乗った新しい自分の身体に慣れるまでに3年は必要でしたね。

–もう30年以上前ですからね、車椅子ユーザーも生きづらい社会だったでしょうね。
細野:私が車いすになった頃、34年前にはバリアフリーなんて言葉も無かった。どこに出かけても入り口が階段でバリアフリーなトイレはもちろん無かった!そして街の中では 子供の手を引いた親御さんが小声で『あの人に近づいちゃダメよ。危ないし、ジロジロ見てもいけません』なんて言われる時代でした。

–私の父も 50代で人工肛門になりましたが、世の中に障害者用のトイレが殆ど無い時でしたので、それが理由で外出できなくなり、ほぼ引きこもりのようになったこともありました。障害者が自由に外出することが不可能でしたね。
細野:車椅子ユーザーの私たちに変化を起こしたのは、交通バリアフリー法ができ、建物についてはハートビル法もでき、その2つが合併してバリアフリー新法が誕生して新しい建物である一定の建物は全部、新法に即してないと建築許可が下りなくなったことでした。今でもバリアフリー新法から漏れているところはありますが、法律の大切さが身にしみた大きな経験でした。これで少しずつ 外出ができるようになってきました。
ただ、障害者が街に出るようになると、社会の側からの差別や偏見といったものをどのように解消するか、という問題も出てきます。相模原での事件では、障害者の存在を否定するような発言があったとされており、非常に憤りを感じました。

–相模原の事件は、ちょうど細野さんがDETに関わり始めた時ですね。
細野:私も 今までには 障害当事者として声をあげたり、国会の前で座り込みをしたり…など、たくさんの障害者運動に関わりました。
しかし、相模原の事件で、法律を変えることはもちろん重要ではあるけれど、世の中の人々の心を変えることも とても大切だと痛感し、DETを進めることの重要性を強く感じたのです。
私がDETを真剣にやりたいと思ったのは、あの相模原障害者施設殺傷事件のような事件が二度と起きない社会を創りたいと思ったからです。DETの目標は社会を変えることです。DETを自らが進めることにより、その社会の変化を自らの目で確かめてみたいのです!

–社会の変化といえば、細野さんの暮らす群馬がまさにそうですね。ちょうど相模原の事件の起こった昨年7月からDETが始まり、ファシリテーターが3人誕生し、今までに県内で1200人の人がDETに参加しましたね。1200人の力で 群馬は変わりましたか?
細野:変わり始めました。手書きで障害者用駐車場の表示を描き 車椅子ユーザーの使える駐車場を作ってくれたり、特別支援学級の子どももほかの子どもと区別せず同じ五十音順で名簿に載せるよう変更した小学校があったり、スロープの設置を気にかける人が増えたり、知的障害児の親の会が協働してくれたり。DETを通じて知り合った人たちが集まって障害福祉に対して様々なアクションを起こして行く場面ができたことで、街の雰囲気が変わってきたように感じます。嬉しいことです!何よりDET群馬のサポーター協力が とてもありがたく、そのおかげでここまで進んできました。

–細野さんは DETが忙しくて プライベートな時間が減ってしまったのでは?
細野:そうですねぇ。車椅子テニスをずっと楽しんでいるのですが、DETを始めてから忙しくなり、テニスの練習の時間がなくなって(笑)ランキングが下がってしまったのは残念ですねぇ。

–これからの細野さんの夢は?
細野:私も昔は”健常者”でした。人間、いつどこで誰が、怪我や病気で障害者になったり生まれたりするかわからりません。自分より後から障害者になった人達が困らないように、障害者でも人間として普通に地域社会で安心して暮らせる社会を実現したいですね!

障害の有無を問わず、相談を受けたりアドバイスをしたりと、多くの人から慕われている細野さん。若くして障害者となった経験を基にしたお話は、たくさんの人に影響を与えています。これからも、細野さんの求める『社会の変化』が進み続けるように、DETファシリテーター全員で邁進して行きたいなと強く思いました。
インタビュアー 石川明代

※障害平等研修フォーラムでは、法人の会員となり活動を支援いただける方を募集しております。
詳細はホームページをご覧ください。 http://detforum.org/?page_id=1623

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